※「ウォシュレット」は、温水洗浄便座の中でも広く知られている呼び名のひとつですが、実際にはメーカーによって名称が異なることがあります。ここでは、より親しみやすく伝えるために「ウォシュレット」という呼び方でご説明しています。
便座が急に冷たく感じる理由と、その対処方法
いつもはあたたかく感じるウォシュレットの便座が、ふとした瞬間にひんやりしていて驚いた…
そんな経験はありませんか?
実はこれ、いくつかの理由が考えられるんです。
なかでも特に多いのが、ウォシュレット本体の設定に関係しているケース。
設定を確認することで、意外と簡単に解消できることもあります。
この記事では、便座が冷たくなる原因とその対策について、順番にわかりやすくご紹介していきます。
「これかも?」と感じるものがあれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
節電モードが原因かもしれません
便座がひんやりする時に、まず確認したいのが節電機能の設定です。
最近のウォシュレットには、電気のムダをおさえるための節電機能がついているものが多くあります。
たとえば「夜間や使われていない時間帯には、自動で便座の保温をオフにする」といった機能がそれにあたります。
この節電モードがオンになっていると、普段とは違う時間にトイレを使ったときに「冷たっ…!」となることがあるんですね。
また、機種によっては節電の方法を細かく選べるタイプもあり、自分の生活スタイルに合わせて設定できるようになっています。
便座の温度が気になる方は、メニュー画面から節電設定がオンになっていないかを一度チェックしてみましょう。
快適さを保ちながら節電したい方は、使用する時間に合わせて温度やタイマーを調整すると安心ですし、
「便座はいつでもあたたかくしておきたい」という方は、思い切って節電モードをオフにするのもおすすめです。
なお、設定の切り替え方法はメーカーやモデルによって異なります。
詳しい操作方法は、お使いの機種の取扱説明書を確認してみてくださいね。
便座の温度設定が正しくされていないかも
節電モードが原因ではない場合、便座そのものの温度設定がオフになっていることが考えられます。
たとえば、便座のあたため機能が無効になっていれば、当然ながらいつまで経っても便座は冷たいままです。
「普段はあたたかいのに、今日は冷たい」といったケースであれば節電設定が影響している可能性が高いですが、いつも冷たい状態が続いているようなら、温度設定そのものに問題があるかもしれません。
まずは取扱説明書を確認して、現在の温度設定が適切かどうかをチェックしてみてください。
設定がうまくいっていないと保温機能が働かないため、確認はとても大切です。
カバー類の使用で機能がうまく働かないことも
便座にカバーやクッションなどを取り付けている場合、その素材や取り付け方によってウォシュレットの動作に影響が出ることもあります。
特に、ヒーターやセンサーを覆ってしまうようなタイプのカバーを使用していると、あたため機能が十分に発揮されないこともあるため注意が必要です。
もし便座に何かを装着しているようであれば、一度取り外して様子を見てみるのがおすすめです。
取り外すことで元の温かさが戻るようであれば、カバーの影響だったと判断できます。
座るタイミングによって冷たく感じることも
機種によっては、人の気配を感じてから便座の保温が始まる「人感センサー式」のモデルもあります。
そのため、トイレに入ってすぐに座ってしまうと、便座がまだ温まりきっていない状態でひんやり感じることがあります。
そんなときは、ほんの数秒だけゆっくり動いてみるなど、少しだけタイミングをずらすことで改善される場合もあります。
故障の可能性もある
いろいろと設定を見直しても改善が見られない、あるいは特に原因が思い当たらないのに便座が冷たいまま…という状況が続くようであれば、本体の不具合や経年劣化の可能性も考えられます。
冷たさがそこまで気にならないという方はそのまま使用しても問題ありませんが、快適に使いたい方は、修理や買い替えも視野に入れてみるとよいでしょう。
また、購入してからそれほど時間が経っていない場合は、メーカー保証の対象になるケースも多いため、取扱説明書や保証書を確認して、早めにサポートに連絡してみてくださいね。
おわりに
便座が冷たく感じたときは、すぐに故障と決めつけるのではなく、まずは設定を丁寧に見直すことからはじめてみましょう。
節電モードや温度設定が原因であるケースが多いため、ちょっとした確認と調整だけで、もとの快適さを取り戻せることもあります。
もちろん、まれに不具合が起きている場合もありますが、焦らず一つひとつ確認してみることで、原因が見えてくるかもしれません。
まずは落ち着いて、できることから試してみてくださいね。